コラムCOLUMN

コラム 2017.10.02

建築と植栽の設計手法

先日、東京で開催された「荻野寿也・横内敏人・伊礼智 クロストーク 建築はと植栽の設計手法」を拝聴しに行きました。

横内さんと伊礼さんは有名な建築家ですが、荻野さんは造園家

私の設計でここ数年外構、造園をしっかりと考えるようになったきっかけが荻野さんの取り組みを知ってからです。

荻野さんの造る庭は、一時代前の日本庭園やイングリッシュガーデンのような作り込んで、管理をしっかりしないといけない庭ではなく、雑木や石など、もともとどこにでもある自然を再現するような庭。

もちろん管理を何もしなくてもいいわけではないのですが、落ち葉でさえ風景として見えてしまう、日本の里山を回帰するような庭。

風情があって、そこに建つ建物の良さが倍増するような、そんな庭造りをされています。

近年の日本の住宅は規格化され、窓の位置も特に考えずに建てられた家に、アルミのカーポートと、アルミのフェンスと化粧ブロックというような家が7割以上を占めています。

確かに分譲地などは広さの制限もあり、予算もありなかなか造園まではハードルが高い部分もありますが、

1本の植栽だけでも入れれるといいなと思います。

また、設計者としても管理の負担を減らす植栽の選定や配置などをしっかりと考えなくてはいけませんね。

お庭造りに興味ある方はこちらの本を読んでみてはいかがでしょう。

住宅と庭、これからの家造りにとても参考になる講演会でした。

加藤住宅
〒417-0011
静岡県富士市鈴川本町4−20
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