設計・素材CONCEPT

家づくりの常識にとらわれないプランニング

加藤住宅の家づくりは間取りや家のデザインから始めません。

「住み心地の良さ」「素材の良さ」「見た目の良さ」 これらをバランスよく合理的に考えることが家づくりの基本だと考えています。そのためにはとても多くの要素を総合的に検討します。

敷地を読んだ家や窓の配置、使いやすさを考えた動線計画、年数を経ても色あせない均整の取れたデザイン、心を和ませる造園計画。また、家を仕上げる素材は人間の肌に一番近い部分で使われる物であり、本物の素材を使用したほうが体感として心地よいものになります。

お客様の意見をそのまま取り入れるのではなく、お客様に寄り添いながらプロとしての提案をする事が私たちの仕事です。

1 敷地を視る

敷地に立つと大量の情報が飛び込んでくる

道路の方角、隣家との関係、地域との関係、周辺に緑があるか?景色はどこなのか?車はどこに置こうか、庭はどう取ろうか、太陽は何時から顔を出すか、そういった事1つ1つが要素となり、敷地に対してどう家を配置するのかが決まってきます。

道路やカースペース、隣地との関係などから玄関へのアプローチを想像し、庭を考える。 現在ではGPSから季節ごとの太陽高度を視認できる便利なアプリもあり、敷地に立てば夏至、冬至、春分秋分、一年の太陽の高度を瞬時にスマホを通して見ることができます。そこから、屋根や庇を考え、外観のプロポーションを創造していきます。

敷地に立ち情報を集め整理する

紙に間取りを書き始めるのは一番最後。
まずは敷地に立ち、情報を集め整理したら、目を瞑って頭の中でそれらを組み立てていきます。
家づくりの計画段階で一番大切な要の部分です。

2 明るさを読む

昼は窓の明るさを、夜は照明の明るさを考える

窓について

窓には多くの可能性があります。しかし、なぜそこに窓が必要なのか、全ての窓に意味を持たせて計画しないといけません。窓は断熱性能・気密性能の高い家にとってデメリットにもなり得るので、ただ明るくしたいからといって全方位に窓を設ける事には反対です。

南側の窓は冬の日射取得には最適で暖房費の削減につながりますが、高断熱高気密住宅に夏の日射は厳禁。庇や軒を出し、冬と夏の太陽の位置をコントロールします。ここは昔の家の知恵が生きます。

太陽の位置から冬と夏の日射取得をコントロール

もちろん窓は景色を取り込むためのものであるという事が大前提です。窓を開けなくても快適に過ごせる家だからこそ、窓を閉めたときに外の景色をどのように取り込むかを考えます。加藤住宅の家は室内の快適性能に加えて、窓から視覚的に四季を取り込むことで暮らしがより豊かなものとなるよう考えています。

照明について

照明に関しても、ただ単に部屋を明るくするための器具という考えではなく、必要なところに必要な明かりを最低限。弊社ではシーリングライトの設置ではなく多灯分散型の照明計画をご提案しております。

窓から見える景色が生活を豊かにする

窓から視覚的に四季を取り込むことで暮らしがより豊かなものとなるよう考えています。
照明一つで部屋の雰囲気や居心地は格段に変わります。

3 高さに拘る

高さが家のプロポーションを左右する

いつの頃か日本では天井は高い方がいい家だ、開放感を出すために高くしたい!というような声が多くなりましたが、これはまやかしです。もちろん、開放感があるという事はありますが、場合によっては部屋を狭く見せてしまうこともあります。

高さにはメリハリとリズムが必要です。天井を少し下げたり床を上げたりすることで、高い部屋はより高く開放感を感じ、低い部屋は落ち着きのある部屋となるのです。

例えば和室、座って過ごすことの多い客間にリビングと同じ高さが必要なのか、そういった場合天井を少し下げることで、部屋に落ち着きが出ます。

高さが建物のプロポーションを決めます

建物の高さというものは、外観のよさを決める要素の大部分を占めます。
地面から1階の高さ・下屋・バルコニーの高さ・屋根・棟の高さ・屋根の勾配、この高さを決める要素がしっかりと計算されている事で、その家の佇まいに大きく影響します。

一般には、会社ごとに桁高の規格が決まってしまっているので、物件ごとに考えるような事はあまりしませんが、家の規模・敷地の高低差・道路からの距離をしっかりと考える事でプロポーションが整ってきます。

家の規模・敷地の高低差・道路からの距離によってバランスの良い高さを考えます。
部屋ごとの用途や広さによって天井高を考えます。

4 家事を考える

日々の暮らしに寄り添う設備・家具・家電

設備とは、キッチン・洗面化粧台・浴室・トイレなど。家事動線と併せて使い勝手の良さ、掃除のしやすさ、デザインなど、これらの設計をする場合には自分自身も家事をこなしていなければわかりません。

弊社では、料理、お風呂の掃除、アイロンがけ、トイレ掃除、洗濯など、家事をこなす設計士がお客様と一緒にショールームを回り、メーカー担当者の説明よりさらに深く突っ込んだ各メーカー毎の特徴をお話しし、設備機器の提案をいたします。

毎日のように使用する家具・家電は生活の一部です。ですので、弊社では家のプランニングの段階から家具・家電の提案をしていきます。本棚・カウンター・収納などの造り付け家具、イス・ベッド・テーブル・ソファなどの置き家具、これらを図面に落とし込み、お客様が暮らしをイメージしやすいようにご提案します。

家事をこなす設計士が設備機器の提案をします

毎日のように使用する家具・家電は生活の一部。
設計士がお客様と一緒にショールームを回り、設備機器の提案をいたします。

5 仕様を図る

予算とメンテナンス性、仕上がりを考えて「いいモノ」を提案する

昨今ではクレーム対策や、職人の確保ができないがために作り手に都合の良い材料や工法があふれています。しかし、そのほとんどは自然の物に似せた模造品です。そういった模造品は長い年月を経た時に本物とくらべると圧倒的な差が生まれます。また、後々修理や交換ができるのか、おそらく同じものはもう残っていないと思います。

自然素材を使って作られた物はいつの時代も修理・交換ができ、経年変化にも耐えれるものだと考えています。家づくりでは素材の選定がとても重要で、長く使えて味の有る物を推奨しています。

予算とメンテナンス性、仕上がりを考え、
より良い部材(なるべく自然素材)の提案をします。

加藤住宅の標準仕様

屋根… 耐久性や風情の面から瓦もよいが、耐震性・コストメリットの点からガルバリウム鋼板や、カラーステンレスをすすめています。
外壁… 左官塗り壁や焼杉の板張りなど、表情が豊かな素材を使用します。サイディングはメンテナンス性を考えて仕様を控えています。
内壁・天井… 自然素材の塗り壁がおすすめですが、コストの点からビニルクロスも使用します。塗り壁は漆喰や、珪藻土を主に使用しています。
天井は板張り、左官材、ビニルクロスなど部屋の高さや居心地を考えて選択しています。
玄関ドア… 玄関ポーチの屋根を広くとり、雨がかりを少なくすることで、木製の断熱ドア、引き戸を主に使用しています。
サッシ… 樹脂サッシペアガラスを標準とし、場所により木製サッシやトリプルガラスを使用します。
アルミと樹脂の複合サッシはコスト面では良いですが性能が劣り結露の恐れがあるため使用していません。
内部建具… メーカー既製品は使用しません。職人が作るオリジナルの建具を使用します。
塗装は床や家具と合わせオイル塗装を勧めています。
照明… 場所や用途、天井の形状、高さに合わせ、照明計画を考えます。シーリングライトをつけるだけのような合理性のない計画はしません。

プランが決まったら
いよいよ着工です

02施工

熟練の職人により、一つ一つの工程をじっくりと行っていく。加藤住宅の施工期間が他と比べて短くないのは妥協のない丁寧な家づくりを行っているからです。

加藤住宅
〒417-0011
静岡県富士市鈴川本町4ー20
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