お施主様との出会いは2年前に遡ります。ご実家の農地を分譲にするにあたり新築を検討。家づくりや性能についてとてもよく勉強されていて工務店選びに熟考されていたそうです。そんな折、「いい家をつくる会」発行の本を書店で目にし、弊社のホームページに辿り着いたそうです。
過去のコラムなどもよく読んでくださっていて、完成見学会に参加していただいた上で弊社に家づくりをお任せいただくことになりました。
平屋の設計でも十分に広い敷地。住宅街の中にあるのでプライバシーの確保と室内からの眺望を考えて南側に大きくLDKをとりました。お施主様の強いご意向で、「人の集まる家」でありたいということで大きなダイニングテーブルを配しました。天井はアーチ型のヴォールト天井を採用し、広々とした空間を作り出しています。ダイニングをおもてなしのスペースとし、ウールカーペットのコンパクトなリビングはお子様がのびのび過ごせるパーソナルなスペースになっています。
南側に面した大きな窓からウッドデッキへのフラットな繋がり。庇を大きくとり、夏場の日射遮蔽と冬場の日射取得の両面で考えました。縁側のように、ここにも人の集まる空間ができました。
外壁は天龍焼杉。当初塗り壁のプランでしたが、函南町の見学会にお越しいただいた際にそのデザイン性とメンテナンスの良さのお気に召したようです。建具もほとんどが自然素材の造作で、木の優しさに包まれている家です。
お引き渡しから数ヶ月。お施主様がご自身のSNSの中で日々の暮らしを綴られています。とても丁寧な暮らしをされているご家族。お引き渡し後もどんどん良くなっていく様を見ていると設計士冥利に尽きるものです。
[建物性能]
断熱性能(UA値):0.36
気密性能(C値):0.5
耐震等級:3
許容応力度計算:実施済
今週末から見学会が開催される宮島の平屋の家づくりも佳境に入ってきました。明日はいよいよ気密測定。良い数値が出ることを期待します。
宮島の家の外壁に天龍焼杉を貼っています。
手間もコストもかかりますが、自然素材独特の風合いはサイディングなどの工業製品には代え難いものです。
宮島の家の天井の大工工事を行ってます。長さ約6メートルのリビング天井を大胆にアールにしました。職人の技術力が問われる繊細な作業。天井を曲面にすることによって取り入れた自然光がシームレスに部屋全体に行き渡ます。見た目の荘厳さは言うまでもありません。
宮島の家の耐力壁工事を行いました。家の強度を左右するとても重要な工事です。ここから断熱工事へと進みます。
宮島の家が上棟しました。富士ヒノキをはじめ、県産材を多用した造りとなっています。
富士市宮島の家の基礎工事が完了しました。インナーガレージのある大きな家です。防蟻工事をへていよいよ構造架構が組まれていきます。
富士市宮島の家の地鎮祭が厳かに執り行われました。